金融危機で大損をした人は多いと思います。あんなに早く下落してしまうとは驚きでした。アメリカという国は、アメリカ自体ではなく、アメリカの大企業の中の企業に関する問題でも、為替相場が動いてしまうということは驚きだと思います。それだけでも、大きく動くのに、それらの出来事に関連したFRBの人や財務長官、そして大統領の発言でさらに動く可能性が高いです。
こう考えると、ドルを絡めた取引というのは、いろいろ情報があるので掴みやすい反面、情報がいろいろあり、全部把握するのは難しいのではないかと思うかもしれませんね。
さて、アメリカも他の国と同様、雇用対策が問題の一つです。非農業部門雇用者数はずっと減少しています。細かく調べてみると、若年層や黒人層での失業率の高さが目立っており、賃金面での向上が若干見られながらも、やはり労働問題はすぐには解決はできない状況であると考えられます。よって、FX取引をする上で、この労働者の問題に関して、我々も逐一チェックをしておく必要があるということになります。
特にドル円取引の場合、為替相場に影響が出る発言やデータが全体的に多いので、デイトレードを行う場合は、どの時間に何が出るのかを把握していなければならないでしょう。ただ、実際はすべてのデータを追い求めるのは難しいと思いますし、時間的にそこまで調べ上げることも厳しいでしょう。データに関しては、あまり影響が出ないものもありますが、GDPや完全失業率、米消費者信頼指数など、市場で敏感な指数も多数存在しています。
これらが予想と大きくかけ離れた結果が出た場合は、一時的にせよ相場が動く局面になることが多いです。よって、ニュースになるようなデータだけでも、いつ発表されるのか、予想値が出ているのであれば、しっかりと把握しておくとよいでしょう。また、日本の蔵相の発言やアメリカ財務長官の発言によって、円高に動くか円安に動くか変わってきます。長期で持っていると思うのであれば特に問題ないのですが、短期取引を軸にする場合は、発言にも神経質になっておく必要があります。
アメリカにとってドルは「強いドル」でなければならないのです。現実に財務長官なども幾度も「強いドル」でなければならないことを強調しています。そして、日本とドルの関係に絞って考えるのであれば、やはり円高だと製造業が困ってしまうこともあります。しかし、為替は世界規模で動くので、二国間だけの事情というわけにはいきせん。ドルは基軸通貨として底堅く推移していくのか、何か大きな波乱が起きるのか、日々のデータや発言に注意しながら、追っていくといいのではないでしょうか。
他にも貿易収支の結果なども大切です。アメリカはご存じのとおり「双子の赤字」の状態であります。ですから、貿易収支が予想よりも悪い結果になると、売られる局面が出てくることもあるのです。貿易収支はしっかりと確認しておきしょう。
このように、大国であればあるほど統計や発言によって、大枠をつかめるようにしておくとよいでしょう。
ニュージーランドドル円の関係でみると、2000年に40円近くまで円高に進みました。この背景には、ニュージーランドの不況が考えられます。しかし、その後、財政の黒字化、そこから考えられた景気回復、そして、高金利通貨としてニュージーランドが認められたこと等の要因が重なり、2007年には100円近くまで、上昇しました。
2008年には、政策金利は最高で8.25%まで上昇しました。このとき、1万通貨あたりのスワップは1日120円以上ついていたと思います。レバレッジ次第では、スワップだけでも大きな利益を得ることができたのです。
しかし、それも長くは続きませんでした。為替というのは、上下に激しく動くものだと、このときあたりからFXを始めた人は思ったのではないでしょうか。世界的な金融不安はニュージーランドドルにも襲ってきました。ニュージーランド準備銀行による段階的な金利の引き下げにより、下落局面に入っていったのです。44円まで下落しました。一気に半分以上です。
レバレッジを高めに設定していた人は泣く泣く損切りをした。そういう人も多かったのではないでしょうか。実際に私もそうでした。現在の政策金利は2.50%です。それでも、現在の他国の金利から考えれば高い部類に入るのかも知れませんが、2008年に8.25%まで上がったという現実から考えると、何とも経済とは恐ろしいものだということを感じますね。
さすがに下がりすぎたのか現在は60円台で推移しています。それでも、FX取引においては、ずっと我慢して持ちつづけていた人は少なかったのではないでしょうか。それぐらい、下落したと私は考えています。
ニュージーランドは貿易赤字の国です。ですから、貿易収支をチェックすることは必須になってくるでしょう。貿易収支はどのくらいなのか。マイナスになっている場合は、どのくらいのマイナスなのかをしっかりとチェックすることが大切でしょう。
もちろん、金融政策決定会合時における主要人物の発言にも耳を傾ける必要があります。現在は政策金利の上昇の可能性はあまりないという発言が多いのですが、経済状況によっては政策が変わることもあります。常に主要人物の発言には注意をしておきましょう。
また、ニュージーランドの経済指標は日本時間の早朝(6時から7時)に発表されることが多く、その時間帯は取引の量が多くないために、上下に激しく動く可能性もあります。レバレッジを高めに設定している場合はロスカット等に気をつけなければなりませんね。
外国為替取引を行う外国為替市場について考えてみましょう。
市場という具合ですから、株式市場のような取引所が世界中にあると想像するかも知れませんが、じつは、外国為替市場というのは株式市場のように、どこかに集まって取引をする場所は存在しないのです。では、どうやって取引を行っているか。外国為替は銀行などの金融機関が仲介して取引をしています。インターバンク市場といわれています。ここで通貨交換である為替取引が行われているのです。
為替は24時間、世界の主要都市のどこかで動いています。もちろん東京も含まれています。大きなところだと、ウェリントン・シドニー、東京、ロンドン、ニューヨークが挙げられます。
このようにして取引が行われていくのですが、この取引を大きく一つにまとめたものが外国為替市場であると考えるといいのではないでしょうか。そう考えると、個人の場合もFX業者とインターネットで取引をすれば、それは立派な外国為替市場の出来上がりです。
米国における中央銀行にあたる機関は何なのかというと、FRBと呼ばれる、連邦準備制度理事会です。この理事会は、アメリカの12都市にある連邦準備銀行をまとめる会であり、この理事会でいろいろな政策が実施されていきます。
アメリカの政策が、世界中の為替に大きな影響を与えるという背景を考えてみると、ここの政策の発表、金利の発表、発表後のFRBの議長の発言は、為替相場に大きな影響を与える場合もあるので、注意が必要です。この議長、現在はバーナンキ氏が就任しています。
政策や金利発表後の発言だけではなく、講演会においての発言でも、バーナンキ議長の発言力は強大なものがあります。議長の発言は世界中が注目している内容が多いので、しっかりと把握しておく必要があるでしょう。