日本

日本が抱える問題点も他国同様に多くあります。FXを行う点において、知っておかなければならないことを確認しておきましょう。

まずは日銀短観です。日本の景気動向を知る上で必ず確認しておかなければならないでしょう。日銀短観は、日本銀行が発表するものであり、発表時期は四半期に一度です。正式には「主要(全国)企業短期経済観測調査」といいます。 日本銀行が調査するものであり、かつ、直接に経営者に伺い、日銀が行っているからか、企業からの回収率も高いのであります。ですから、この統計は、他の経済指標よりも注目されるものになるのです。

なぜ注目されるのかというと、景気の判断はだれが決めるのかを考えてみるといいでしょう。結局のところ、景気がどうなっているかを判断するのは、企業などいろいろな形ではあれ、経済に参加しているものです。よくなってきたなと思う人が多ければ、景気は当然ながら上向くはずですし、まだまだ景気はよくならないなと思う人が多ければ、景気は停滞し続けてしまうでしょう。こうした予測を「DI」という「良い」という評価から「悪い」という評価を引いた評価でまとめたものとして日銀短観の価値があるということです。

日銀短観の結果によっては、日本の株価に影響がでます。そして、株価の影響によって、円に関連する為替相場も影響が出ることもあるのです。確かに、他国のデータに比べると、日本のデータ発表によって、為替が大きく変動することは少ないかもしれません。しかし、やはり予想外の結果が出た場合は、為替相場にも影響が出ます。ですから、日銀短観の発表とそれに関連する、日銀総裁の発言や、財務大臣の発言にはしっかりと注目しておくとよいでしょう。

近年で考えなければならないことは、やはり国内の産業や労働に関してでしょう。失業率の改善に関しても、大きなテーマであるし、国内産業を活発にさせる必要もあるでしょう。また、財政赤字の問題もあります。国債の発行も止められない現実が潜んでいます。これらの諸問題にどう対処行くかが今後の日本のポイントになっていくでしょう。

FX取引においては、円クロスだけの取引だけではなく、日本を入れない取引もしてみるといいのではないでしょうか。経済は一国だけではなく、世界で動いているものであるので、リスク分散という形にもなるでしょう。

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カナダ

カナダは経常収支などが黒字であるという、先進国の中で優秀な国であると考えられていますが、それでも為替は大きく変動しています。1990年代は円高が極端に進み60円を切るという局面もありました。

その後は、少しずつ上昇していって、2007年代には125円まで行きました。しかし、2008年に金融不安によって、また下落局面、それも、ものすごいスピードで起こりました。現在は90円の手前推移しています。

カナダの相場を考えるときには、アメリカの経済について考えなければなりません。カナダはアメリカとの貿易関係がとても深いです。

カナダの輸出は全体の5分の4はアメリカです。ですから、アメリカの景気次第によって、カナダの為替相場も動く可能性があるということです。もちろん、アメリカが好景気になった場合は、その影響がカナダにも生じるということです。

為替に関しては、資源国であるということも留意しなければなりません。カナダは原油を産出しています。原油の埋蔵量に関しては、サウジアラビアが第1位ですが、第2位はカナダです。

中東に原油があるという考えが我々にもあるとおもいますが、中東には同時に地政学的なリスクが潜んでもいます。原油に関して、世界各国がカナダに対してどのようなスタンスをとるのかも注目する必要があります。

時折石油価格が高騰することがありますが、原油を輸入しているアメリカと原油を産出しているカナダでは、ここに関しては同じ動きをすることはあまりないでしょう。

実際に2005年に石油価格は急騰し、日本でも連日新聞の記事になっていましたが、この時も米ドル円は下落する反面、カナダドル円は上昇しました。原油だけではなく、天然資源に関しての価格についてはしっかりと把握しておく必要があります。

他の指標もしっかりと考えておかなければなりません。失業率は8%を超えています。日本が5%台ですから、これは、大きな問題と考えられるでしょう。

失業率の変化も視野に入れておく必要があるでしょう。住宅着工件数や、GDP、消費者物価指数などもチェックしておく必要があるでしょう。

繰り返しになりますが、カナダ通貨を取引する場合は、カナダ国だけではなく、隣国であり大国であるアメリカの動きをしっかりとつかむ必要があります。

そして、資源国であることを忘れずに、資源価格に関してもチェックをしておき、カナダで産出される資源価格に変動があった場合は、どのように動きが予想されるのかを考えてみましょう。

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スイス

スイスフランは有事の時には買われることがあります。しかし、これは逆に考えてみると、何もなく平和な場合は、大きく買われることもないとも言えます。為替相場ですから、自国の景気が悪い場合は、当然ながら下落してしまうこともあります。

実際に、20世紀の終わりごろは、スイスは不景気でした。その結果して、スイスフランはどんどん下落してしまいました。60円ぐらいまで下落したのです。100円ぐらいから60円まで下落してしまったのだから、大きな下落でした。

しかし、それ以降、少しずつ景気が上昇・安定をしていき、また、世界的に国際情勢の緊張が高まってきたことも背景にあり、少しずつスイスフラン円相場は円安局面に入っていきました。2007年には100円を超え、105円まで上昇しました。

しかし、スイスはアメリカから発した金融不安の影響を避けることはできませんでした。現在は90円近くで推移しています。他の相場に比べれば、被害は少なかったのですが、それでも、やはり損をしてしまった人がほとんどだったでしょう。

今後のスイスフラン相場考える場合、スイスフラン円だけで考えてはいけないと思います。何度も書いていますが、スイスフランは「有事の時」の避難通貨として買われる場合があります。

ですから、スイスフラン円だけの相場を見るのではなく、例えば米ドルスイスフランやユーロスイスフランの相場もしっかりと把握しておく必要があるでしょう。特にドルスイスフランは21世紀に入ってから、スイスフラ買い米ドル売りが原則続いています(もちろん、ある程度の変動は当然にありますが)。

こう考えると、スイスフランだけを単独で買うということはあまり勧められないかもしれません。この通貨はリスク回避の通貨として考えたほうがよい、つまり、他の通貨を軸にして売買をし、それに関連として、保険という位置づけとしてスイスフランの取引をしてみるといいのではないでしょうか。また、政策金利も低いですので、スワップ目的の保有も難しいところがあります。

スイスの国自体の経常黒字も好材料になっています。また、国際情勢の地政学的なリスクの観点からもスイスフランの動向を予測する必要もあるでしょう。一方で、スイスフラン高を防ぐという動きも考えられます。様々な指標や、国際情勢を見ながら、どっちに動くかを考えていきましょう。いつまでも一方的に動くことはあまりないです。どのように動いていくか、臨機応変に対応していくためにも、情報を収集していきましょう。

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ニュージーランド

ニュージーランドドル円の関係でみると、2000年に40円近くまで円高に進みました。この背景には、ニュージーランドの不況が考えられます。しかし、その後、財政の黒字化、そこから考えられた景気回復、そして、高金利通貨としてニュージーランドが認められたこと等の要因が重なり、2007年には100円近くまで、上昇しました。

2008年には、政策金利は最高で8.25%まで上昇しました。このとき、1万通貨あたりのスワップは1日120円以上ついていたと思います。レバレッジ次第では、スワップだけでも大きな利益を得ることができたのです。

しかし、それも長くは続きませんでした。為替というのは、上下に激しく動くものだと、このときあたりからFXを始めた人は思ったのではないでしょうか。世界的な金融不安はニュージーランドドルにも襲ってきました。ニュージーランド準備銀行による段階的な金利の引き下げにより、下落局面に入っていったのです。44円まで下落しました。一気に半分以上です。

レバレッジを高めに設定していた人は泣く泣く損切りをした。そういう人も多かったのではないでしょうか。実際に私もそうでした。現在の政策金利は2.50%です。それでも、現在の他国の金利から考えれば高い部類に入るのかも知れませんが、2008年に8.25%まで上がったという現実から考えると、何とも経済とは恐ろしいものだということを感じますね。

さすがに下がりすぎたのか現在は60円台で推移しています。それでも、FX取引においては、ずっと我慢して持ちつづけていた人は少なかったのではないでしょうか。それぐらい、下落したと私は考えています。

ニュージーランドは貿易赤字の国です。ですから、貿易収支をチェックすることは必須になってくるでしょう。貿易収支はどのくらいなのか。マイナスになっている場合は、どのくらいのマイナスなのかをしっかりとチェックすることが大切でしょう。

もちろん、金融政策決定会合時における主要人物の発言にも耳を傾ける必要があります。現在は政策金利の上昇の可能性はあまりないという発言が多いのですが、経済状況によっては政策が変わることもあります。常に主要人物の発言には注意をしておきましょう。

また、ニュージーランドの経済指標は日本時間の早朝(6時から7時)に発表されることが多く、その時間帯は取引の量が多くないために、上下に激しく動く可能性もあります。レバレッジを高めに設定している場合はロスカット等に気をつけなければなりませんね。

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